国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
気がつかないふりをした方がいいのか、その思いを認めるべきなのか、そんな風に思っているとレイがそっと目を開いた。
「その歌は?」
ミリアンが唄い終えると、レイはいまだに夢心地のような顔をしていた。いつも厳格そうな表情をしている彼からは想像もつかないほどそれは穏やかだった。
「この歌は……母と私の秘密の歌なんです」
「地下牢に閉じ込められていた時の歌だな?」
あの時は自分を慰めたくてつい口ずさんでしまったが、レイに聞かれてしまったと思うとやはり少し恥ずかしかった。
唄い終わってから、なぜかレイはずっと考え込んでいるようだった。この歌になにか覚えがあるのかというような様子だったが、この歌は自分と母だけしか知らないはずだ。そんなふうに思っていると……。
「あっ! レイ様、見てください!」
ふと顔を上げると、自然と目を見張って驚いた。すべて枯れてしまったと思われたカウラの花が昨日のようにいつの間にか枝に花をつけているではないか。
「これが……カウラの花」
レイは身体を起こし、信じられないといったふうにじっと美しく青白い花を見つめていた。
「嫌われてはいなかったようですね」
「あぁ、そのようだな」
「その歌は?」
ミリアンが唄い終えると、レイはいまだに夢心地のような顔をしていた。いつも厳格そうな表情をしている彼からは想像もつかないほどそれは穏やかだった。
「この歌は……母と私の秘密の歌なんです」
「地下牢に閉じ込められていた時の歌だな?」
あの時は自分を慰めたくてつい口ずさんでしまったが、レイに聞かれてしまったと思うとやはり少し恥ずかしかった。
唄い終わってから、なぜかレイはずっと考え込んでいるようだった。この歌になにか覚えがあるのかというような様子だったが、この歌は自分と母だけしか知らないはずだ。そんなふうに思っていると……。
「あっ! レイ様、見てください!」
ふと顔を上げると、自然と目を見張って驚いた。すべて枯れてしまったと思われたカウラの花が昨日のようにいつの間にか枝に花をつけているではないか。
「これが……カウラの花」
レイは身体を起こし、信じられないといったふうにじっと美しく青白い花を見つめていた。
「嫌われてはいなかったようですね」
「あぁ、そのようだな」