国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「私はお前に話さなければならないことがある。お前が唄人であると確信した以上な」
セルゲイも同じように“唄人のみが開花させる術を知っている”と言っていた。それが自分だと言われてミリアンは困惑した。
「唄人とはいったい何なのですか? ソルマンテ王国って……?」
不安になるミリアンを宥めるようにレイがそっと頬に触れると、トクンとミリアンの胸が震えた。
「その昔、ソルマンテ王国はラタニア王国の保護国だった。この国の王がまだ私の祖父の代だった時だ。唄人というのは、ソルマンテ王国のみに住む一部の女性の名称だ。特有の唄声を持ち、不思議な力を与える。しかし、その力を利用しようと他国からの侵略が絶えなかった……保護国と言いつつも、守り切れずに今はもう亡き王国となってしまったが」
母からも聞いたことのない話にミリアンは呆然となる。
「お前のそのロザリオは母のものだと言っていたな?」
「はい」
「それはラタニア王国の国宝だ」
「え……?」
セルゲイも同じように“唄人のみが開花させる術を知っている”と言っていた。それが自分だと言われてミリアンは困惑した。
「唄人とはいったい何なのですか? ソルマンテ王国って……?」
不安になるミリアンを宥めるようにレイがそっと頬に触れると、トクンとミリアンの胸が震えた。
「その昔、ソルマンテ王国はラタニア王国の保護国だった。この国の王がまだ私の祖父の代だった時だ。唄人というのは、ソルマンテ王国のみに住む一部の女性の名称だ。特有の唄声を持ち、不思議な力を与える。しかし、その力を利用しようと他国からの侵略が絶えなかった……保護国と言いつつも、守り切れずに今はもう亡き王国となってしまったが」
母からも聞いたことのない話にミリアンは呆然となる。
「お前のそのロザリオは母のものだと言っていたな?」
「はい」
「それはラタニア王国の国宝だ」
「え……?」