国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
ふいにレイがミリアンの流れる蜂蜜色の髪を手ですくいあげる。その目は闇のように濃く、なにも映し出してはいない。まるで廃墟のようでミリアンは恐ろしくなった。
「お前は美しい。この金の髪も……母親譲りだな」
「えっ……」
ミリアンは食い入るように驚愕の目でレイを見た。そしてへたり込んだままのけぞり、距離を保つ。髪に触れられたことが嫌だったわけではない。母、サーナの髪の色を教えてもいないのにこの男が知っていたからだ。
「あの村にお前と同じ金色の髪を持つ女はただひとりだけだった。そして、その女こそがロザリオを持つとされていた者だったが……死んだ時にはすでに身に着けていなかった」
ミリアンはもう何も考えられなかった。ただ、レイの話す言葉だけが耳を通りすぎていく。
「ミリアン、お前の母を殺めたのは……この私だ」
「っ――!?」
「そのロザリオは、母の形見だと言っていただろう?」
ミリアンは短く息を呑んだ。頭の中では信じたくない。そう思っているのに、彼女の瞳は徐々に恐怖、驚愕から憎悪の色に変わっていった。
「う、嘘ですよね? そんな……」
「お前は美しい。この金の髪も……母親譲りだな」
「えっ……」
ミリアンは食い入るように驚愕の目でレイを見た。そしてへたり込んだままのけぞり、距離を保つ。髪に触れられたことが嫌だったわけではない。母、サーナの髪の色を教えてもいないのにこの男が知っていたからだ。
「あの村にお前と同じ金色の髪を持つ女はただひとりだけだった。そして、その女こそがロザリオを持つとされていた者だったが……死んだ時にはすでに身に着けていなかった」
ミリアンはもう何も考えられなかった。ただ、レイの話す言葉だけが耳を通りすぎていく。
「ミリアン、お前の母を殺めたのは……この私だ」
「っ――!?」
「そのロザリオは、母の形見だと言っていただろう?」
ミリアンは短く息を呑んだ。頭の中では信じたくない。そう思っているのに、彼女の瞳は徐々に恐怖、驚愕から憎悪の色に変わっていった。
「う、嘘ですよね? そんな……」