国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「レイ様が私にそう言ったわ。だから……そんな人に心を開くわけないじゃない」
突っぱねた口調で言うと、なぜか胸に痛みを覚えた。本当はこんなこと言いたくない、けれど勝手に口をついて出てしまう。
「へぇ、そう……レイが自分で殺したって? 君にそう言ったんだね?」
ジェイスは驚きを隠しているのか、平静を保とうとしているのか、ミリアンの母を殺した人物を知っても取り乱した様子を見せなかった。
「それならば、君はさぞかし彼が憎いだろう? 母上の仇を取りたいだろう? 僕だってそれを聞いて信じられないよ。まさかレイがそんなことをしたなんてさ、許せないよ」
ジェイスはまるで自分の事のように、レイへの怒りを滾らせているようだった。けれど、ミリアンはなんとなくジェイスにこの話をするべきではなかったのでは、と今更そんな思いにとらわれる。
「ミリアン。君がここへ留まる理由は母上の仇を取るため、なんだね?」
「……そうよ。だから、ここを離れるわけにはいかないの」
ミリアンはそう言って俯く。その時冷たい風が吹いてミリアンは両腕をそっと掻き抱いた。
突っぱねた口調で言うと、なぜか胸に痛みを覚えた。本当はこんなこと言いたくない、けれど勝手に口をついて出てしまう。
「へぇ、そう……レイが自分で殺したって? 君にそう言ったんだね?」
ジェイスは驚きを隠しているのか、平静を保とうとしているのか、ミリアンの母を殺した人物を知っても取り乱した様子を見せなかった。
「それならば、君はさぞかし彼が憎いだろう? 母上の仇を取りたいだろう? 僕だってそれを聞いて信じられないよ。まさかレイがそんなことをしたなんてさ、許せないよ」
ジェイスはまるで自分の事のように、レイへの怒りを滾らせているようだった。けれど、ミリアンはなんとなくジェイスにこの話をするべきではなかったのでは、と今更そんな思いにとらわれる。
「ミリアン。君がここへ留まる理由は母上の仇を取るため、なんだね?」
「……そうよ。だから、ここを離れるわけにはいかないの」
ミリアンはそう言って俯く。その時冷たい風が吹いてミリアンは両腕をそっと掻き抱いた。