国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
鏡の前の自分は見たこともないくらいに綺麗に着飾り、化粧も施されていた。蕾のような唇に赤い紅を塗り、さらに肌の白さが増すように頬に赤みの粉をつけた。
「ミリアン様は本当にお美しい」
侍女たちが出来上がったミリアンを見て熱いため息をこぼしている。
今まで田舎暮らしでこんな自分を見たことがなかった。もちろんパーティのためにドレスなんて着たこともない。準備が終わり侍女たちがそれぞれ部屋を後にすると、ひとりになったミリアンは椅子に座ってもう一度ハァ、と息づいた。
美しい見た目に反してミリアンの胸には今、どす黒い計画が渦巻いている。
(この粉を混ぜた飲み物を飲ませれば……)
手のひらに載る小袋をぎゅっと握り締める。その中にはジェイスからもらった実をすりつぶし粉末状にしたものが入っていた。
(レイ様に近づけるのは今夜の前夜祭……)
頭の中で何度も筋道を繰り返し反芻する。レイの胸に剣を突き立てている自分の姿にハッとなると、やはりこんなことやり遂げられるのだろうか。という不安の波が押し寄せた。
「あっ……」
「ミリアン様は本当にお美しい」
侍女たちが出来上がったミリアンを見て熱いため息をこぼしている。
今まで田舎暮らしでこんな自分を見たことがなかった。もちろんパーティのためにドレスなんて着たこともない。準備が終わり侍女たちがそれぞれ部屋を後にすると、ひとりになったミリアンは椅子に座ってもう一度ハァ、と息づいた。
美しい見た目に反してミリアンの胸には今、どす黒い計画が渦巻いている。
(この粉を混ぜた飲み物を飲ませれば……)
手のひらに載る小袋をぎゅっと握り締める。その中にはジェイスからもらった実をすりつぶし粉末状にしたものが入っていた。
(レイ様に近づけるのは今夜の前夜祭……)
頭の中で何度も筋道を繰り返し反芻する。レイの胸に剣を突き立てている自分の姿にハッとなると、やはりこんなことやり遂げられるのだろうか。という不安の波が押し寄せた。
「あっ……」