国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
ミリアンが剣を胸に刺した時、彼女の曇った瞳がすっと晴れ渡ったのを見て、レイは思いのほか、ジェイスが本当のことを言ったのだと意外に思った。嘘をつくことだってできたはずだ。もしくは、そんなことできるわけがないとタカをくくっていたのか。
「剣ではなくナイフだったが幸い暗示が解けた。あの男の詰めの甘さのおかげで命拾いしたな。私の心臓を貫くこと、にしておけば確実に私を仕留められたものの……」
そう言って笑うレイに、安易に暗示をかけられてしまった自分に情けなさがこみ上げてツンと鼻の奥が染みた。
「そんな顔をするな。あんな小さなナイフごときで私が死ぬわけないだろう? 大した傷じゃない。それに、幼少の頃からこんな時のために拷問のような訓練をしてきたんだ」
免疫をつけるため、ある時は軽い毒も飲まされた。身体を鞭で打たれ、刃で傷をつけられてきた。すべては屈強な王になるために耐え抜いてきたことが、思わぬ形で報われたのだ。
「私はお前のすべてを受け入れる。どんなに憎まれようとも……もう、お前を片時も離したくないくらいに愛してしまったんだ」
「レイ様……」
語尾が優しく艶めいて、ミリアンの胸がときめく。
「剣ではなくナイフだったが幸い暗示が解けた。あの男の詰めの甘さのおかげで命拾いしたな。私の心臓を貫くこと、にしておけば確実に私を仕留められたものの……」
そう言って笑うレイに、安易に暗示をかけられてしまった自分に情けなさがこみ上げてツンと鼻の奥が染みた。
「そんな顔をするな。あんな小さなナイフごときで私が死ぬわけないだろう? 大した傷じゃない。それに、幼少の頃からこんな時のために拷問のような訓練をしてきたんだ」
免疫をつけるため、ある時は軽い毒も飲まされた。身体を鞭で打たれ、刃で傷をつけられてきた。すべては屈強な王になるために耐え抜いてきたことが、思わぬ形で報われたのだ。
「私はお前のすべてを受け入れる。どんなに憎まれようとも……もう、お前を片時も離したくないくらいに愛してしまったんだ」
「レイ様……」
語尾が優しく艶めいて、ミリアンの胸がときめく。