極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
何度悲鳴をあげただろう、何度快感をもらっただろうか。

気がつけば身に纏う衣服はすべて剥がされ、彼も筋肉質な肌をあらわにしていた。

わずかに汗ばんだ肌が擦れ合い、愛おしい。

全身のあらゆる箇所にくれる口づけにびくりびくりと身を震わす。

悶え、苦しむ私で遊ぶかのように、彼は意地悪に、ときに丁寧に、指先を這わす。

「京吾……京吾!」

そんなことをして、私がどうなってしまうか、もう知っているでしょう?

けれど彼は休む暇も与えず、温もりを押しつけてくる。

「三花……綺麗だ……」

嘘……湿ったシーツの上でみっともなく体をくねらせる私を、綺麗だなんて言わないで。
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