はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
坂下が車で連れて行ってくれたところは、海水浴場から少し離れた場所。



砂は殆ど無く、ゴツゴツした岩が多い。



ホントに誰もいないので、ココで泳いでも良いのか少し不安になったくらいだ。



「ココ、遊泳禁止とかじゃないよね?」



「心配しなくても、大丈夫ですよ。」



それを聞いたら、ちょっと安心した。



とりあえず海に入る前に、浮き輪を膨らませないとね…。



一所懸命に膨らませるけど、なかなか膨らまない。



そんな様子を見かねたのか、坂下が浮き輪を膨らませてくれた。



「ありがと。」



浮き輪をつけると、海へ飛び込んだ。



ちょっと勢い余って、岩に浮き輪がぶつかった気も…しないでもない。



2人で、少し深いところまで行って泳ぐ。



足をバタつかせ、お互いに海水を掛け合っているうちに…。



浮き輪の空気が、少しずつ抜けていった。










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