だから何ですか?






今度はどんな意表を突いてくるやら。


最早幾度となくそんな場面を繰り返せば自分だって自然と構えた思考で反応を待って。


ココアを飲みながら、何やら言葉を探しているような亜豆を傍観して待っていれば。



「・・・ダメだ」


「ん?やっと完結したか?」


「はい、なんか考えても捻りでなかったので、」


「・・・・っ!?」



言うや否や、俺の手にスルリと絡んできた亜豆の指先はすでに空気に冷やされ冷たくなっている。


だけども不快感はなく絡んでキュッと遠慮がちに込められた力に逆に熱が上げられた。


一体何がどう完結してのこの流れ?と、答えを求める様に彼女を見れば、実にあっさりとした表情で、



「なんか、手を繋ぐのに良い言い訳探したんですが見つからなかったので」


「っ・・・だーかーらー・・・何でお前ってそんな、」


「ん?・・・何一人で百面相して悶えてるんですか?」


「まさに今現在のそれだよ」


「『それ』とは?」


「お前の見た目だけでどうしても【ツン】に見えて錯覚するんだよ。それなのに言動行動は素直一直線にデレまくりだからそのギャップに見事振り回されるんだって」


「・・・・はぁ。そう言われましても。特別見た目も中身も作ってませんが」



知ってるよ。


だから天然魔性女だって言うんだ。




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