だから何ですか?
そのまま耳を甘噛みし息を吹き込めば、当然身を捩らせ刺激に表情を崩す亜豆がいて。



「本当・・・耳弱いのな、」



可愛い。


本当に困る・・・。


意地悪が意地悪で終われなそうで。


切り上げなければもっともっとと事を進めて、予約であった行為まで及んでしまいそうな。


でも・・・いいのか?


亜豆も今現在抵抗はない。


抵抗どころかどこまでも従順で、誘う様に愛らしくて。


絡む目はどこまでも戸惑いに揺れているくせに一瞬も途切れずそこにある感情は俺でも分かる。


俺が好き。


ひたすらにそう言われ続けているようで、それが分かっているから俺はいちいち煽られ抑制不能に今があるんだ。


ああ、でも・・・


絶対に引き際。


これ以上は自分でも自分の首に縄をかける行為で、進めば進むほど絶対にその縄を締めていくことになる。

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