だから何ですか?
落ち着け・・・和。
あくまでもこれはお仕置きで悪戯で送り狼的なアレにするつもりはなかった筈だろ。
賢者になれ、賢者に。
なんて、再び強制賢者タイムを引き起こそうと脳内で格闘して亜豆の肩に顔を埋めたタイミング。
「・・・・好き」
「っ・・・」
「・・・・・・好きです」
「っ____」
これもまた・・・くぐもった、それでもそれが妙に色気を孕む『好き』の響き。
その音に誘われて、埋めていた顔を上げ覗き込めば視線が絡んだ瞬間に熱を帯びた顔で僅かに口の端を上げてきて、
「いまりさんの重み・・・気持ちい・・好き」
「っ・・・」
ああ、これも・・・・まったく裏のない、思ったまま感じたままの吐露なんだろうな。
分かってる。
分かってはいる。
分かっているからこそ・・・
「可愛いんだよ。・・・好きすぎて嫌いになりそうだ」
「っ____!?」
本当・・・嫌いになれたらどれだけ楽か。
好きだなんて気がつかず、最初の苛立ちのまま最悪の印象でいられたら。
亜豆の純粋さに気がつかないで関係を断っていたならどれだけ・・・。
・・・・
・・・・
・・・・、
なんて・・・嘘でも思いたくないと思ってる俺は相当末期だ。