だから何ですか?

「っ・・・いま・・んん___」


「声、」


「っ____」



ああ、これは意地が悪いのか。


亜豆の無自覚な誘惑に限界だと抑制しようとしていた意識を放りだし、身体のラインを確かめる様に這わせた手。


思わず亜豆が声を発した事に、『聞こえるぞ』とばかりに指摘を響かせればもどかし気に音を堪え始めて。


自分が止めれば済む場面であるというのにそれはせず、亜豆の弱みに付け込んで封じて良しとする。


最低だな。なんて頭で詰るくせに動いた体ばかりは欲に忠実なのだから。


さすがに非難するように目を細めて自由の効く手で俺の体を押し返そうとしてくる仕草がまた可愛い。


それでも絡むのは・・・すでに非難など解消に驚愕に満ちた亜豆の大きな双眸だ。



「い・・・まり・・さん?」


「はぁい・・・何でしょう?」


「・・離し」


「嫌、」



最早、生理的な涙が紅潮した頬を伝う事にも視覚から欲情は煽られる。


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