だから何ですか?
甘い余韻はどこまでも。
仕事に戻ろうが頭が亜豆一色で困る。
・・・・なんて事はなく。
「井田っ、ここ変更点の確認連絡してくれたか?」
「っ・・・」
「忘れてやがったなこの野郎」
「うわっ、ごめん。すみません。今すぐするから胸座掴まないで。服伸びる」
「いや、想定内だったから更なる変更点もと思ってきたんだが」
「何それっ、胸座掴む必要ないじゃん!?」
「俺が言わなきゃ忘れてた癖に随分と可愛い口ぶりだな」
「すみません」
更に服てろんてろんに伸ばしてやろうか?とばかりにさっきよりも強く雑に引き寄せれば、ギャーと大げさなリアクションをしながら俺の手を叩く井田。
そんな和気あいあいのやり取りは日常茶飯事であって、それでもいつもより慌ただしい空気なのも本当だ。
普段ならデスク仕事で各々ブースに籠りが多い日常。
それでも企画本番間近になればクリエーターも幾度となく打ち合わせに現場に向かったりサブについてくれた人間と顔を合わせ打ち合わせ用のテーブルに居ることが常。