だから何ですか?
躊躇いもなく開けてみれば男の一人暮らしと言う感じに物は少ない。
そこに飲み物だけはきちんと数本ストックされていて、炭酸水を手に取ると開栓してそのまま口に運んだ。
乾ききっていた喉に炭酸がピリピリと染み渡る。
試しに『あー』と声を響かせれば見事枯れた音がし苦笑い。
結局・・・・あの後も啼かされたしな。
私が上で始まった行為も最終的には伊万里さんに組み敷かれ訳が分からなくなるほど快楽に沈められた。
声を控えることも忘れた結果が現状で、それでも満足だと口の端を上げて動きだす。
外はどんな天気だろう。と向かったのはベランダに続く窓の方で、降りていたロールスクリーンを上げればパッと部屋が明るくなり外にはちらほらと白い綿雪が降り落ちている。
「ホワイトクリスマスか・・・」
都合よく降ったものだと感動もなく呟いて、再び炭酸水を口に未練もなく窓から室内に向きを変えれば。
「・・・・」
視界に捉えたのはさっきは暗くて見落としていた壁に飾られている様々なプレート。
それを確かめる様に近づけば、今まで彼が手掛け採用されたポスター案の縮小版。
如何に自分の仕事に愛着があるかを垣間見たようなそれに無意識に口の端を上げ、順番に一つ一つを焼き付ける様に確認していく。