だから何ですか?
何か言いたげに僅か開かれた口は印象的。
一瞬無言で見つめ合って、その間にどうやら一つ予測が立ったらしい彼女が泳がせていた目をしっかりと絡め。
「社長ですか?」
「歩く電波塔」
「っ~~~プライバシーの侵害。今から社長室のデスクに仏花でも活けてこようか」
「フハッ、」
あの野郎。と言いたげに眉を顰め腕を組んで最終的に舌打ちを響かせた亜豆のトドメの発言には思わず噴いて笑ってしまった。
仕返しが小学生のような発想だとクスクス笑い、そのまま亜豆に視線を戻せば笑いも打ち止め。
まっすぐ無表情で見つめてくる彼女の心の内はなんなのか。
その眼差しに冷静さが引き戻され自分も探るように亜豆を見つめて僅か、
「一利なしです」
「ん?」
「煙草。・・・百害あって一利なし。・・・本当、初めて吸った時に心底そう思いました。・・・むせ返りながら」
「・・・吸わなきゃよかったのに。・・・一利もないんでしょ?」
フッと笑いながら彼女の矛盾した現状に突っ込みを入れて、意地悪くも理由を知りながら言葉を弾いた。
・・・つもりだったのに。