どうしたって期待したい!!
「それにしても……鈴原化粧してても分かるくらい顔真っ赤だね」
「っ…誰のせいだろう?誰の」
「……………辻 徹さん?」
「……えっ?待ってそれ誰?」
「この映画の監督さん」
「いや違うっ!!映画は悪くないからっ!!責任の全ては水城くんだから!!」
「そうは言っても……一応ホラーに続く研究の一端だったわけだし。ホラーに引き続き鈴原の反応も伺おうって、」
「お願いだから私を含まないで。巻き込むならもっと平和的な…」
「いや、感情の変化とか調べるんだったら色々な刺激ある内容の方が確かじゃん。それに他に頼もうにも……この研究室に来るの殆ど俺と鈴原くらいだし」
ご、御尤も~。
それを真顔で言いきられたらなんか返せる言葉もなくて固まってしまう。
「でも……不愉快だったんならごめんね。俺も正直他人とこういうシーン見るのがここまで落ち着かないものだとか知らなかったし」
「いや、不愉快とは違うのよ。ただひたすらになんか恥ずかしいし意……」
「ん?……恥ずかしいし…【い】?」
「い…………『いや~ん』ってなる。ほら、ご覧の通りに」
「………成程」
すみません。
絶対に苦し紛れで強引な切り返しでした。
でもさ、あんな映像見て『意識しちゃうし』とかなんか言いたくないし知られたくないじゃない!?
いや、顔真っ赤な時点で意識もろバレかもだけど、そこをはっきり宣言までは出来ないっ!!