愛してるからこそ手放す恋もある

あの日から言葉を上手く紡げなくなってる。

キャサリン…
誰?
もしかして恋人…

ボスと専務の話を立ち聞きしてから2日が経っていた。ボスは以前のように寝食を忘れて仕事をこなしていた。そんな彼が心配で病院に無理を言って、私も休みをずらしていた。

キャサリンって人は、あなたにとってそんなに大切な人なの?

「梨華、チケット取れたか?」

「はい…」

「少し留守にするが頼むな?梨華にも休みずらしてもらって悪かった。何かあったら連絡しろよ?」

「はい…お気をつけて…」

ボスは少し留守にするといった。
本社へ行くのはいつもの事
でも、今回は女性が絡んでる…
本当に帰って来てくれるだろうか?
大切な人を置いて…
彼女はどれだけ容態が悪いのだろう…
きっと愛する人が側に居れば
元気になってくれるだろう…
もしかしたらそのまま
ボスは帰ってこないかもしれない…

王子様とお姫様は家族を作りいつまでも幸せにくらしました。それは誰もが望む幸せ。
でも…私のような欠陥品は出るまくもない。
そんな事初めからわかっていたのに…
証を残すと決めた時から
強くなったつもりで居たのに
なんで涙が出るの?
なんで涙が止まらないの…
なんで…こんなに苦しいの
彼とは会社の為
ギブアンドテークだったはず
彼が幸せになれるのに…

この胸の痛みも…
いつかはなくなる?
涙が枯れたら…
忘れられる?




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