大好きな彼は超能天気ボーイ
お昼休み


「ね、梨乃!一緒に食べよ?」

気を使ってそう言ってくれる早苗。
いつも西田くんを誘ってて、今日の一回も、大切なアタックチャンスなのに。

「いいの?西田くんのこと。」

「うん。今は梨乃の方が大事でしょ?」

「ありがとう。」


「早苗なら…
どうする?こういう事があったら。」

「んー。ちゃんと話すのが一般的なんだろうけど、私だったら一発殴ってる。」


「一発…殴る?」

「そ。でも梨乃はそうしなかった。だから、梨乃は良い子だよ。」


「…ふふっ」

「あ、今笑った。
ほれ、こちょこちょこちょ!」

「きゃはははっ、さ、しゃなえ、やめてっ」


くすぐったい…
きっと元気づけようとしてくれたんだね。
良いお友達だ。本当に。
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