大好きな彼は超能天気ボーイ
「バイバイ!今日は色々とありがとう。」
そう言って教室で早苗と別れ、スタスタと歩いていく。
「おーい!梨ー乃ーちゃん。」
ふと声をかけられた。
「え?阿久津先輩。どうしたんですか?」
「一緒に帰れる?」
「は、はい。」
たじたじと返すと、先輩は綺麗に笑ってみせた。
さっきは普通に話せてたけど、
もともと功と付き合ってから、あまり話せてなかったのも事実。
少し…心配。こんな時に功がいてくれたら…
そんな事を思ってしまう自分にブンブンと顔を横に振る。
「おーい梨乃ちゃん!何百面相してるの!」
「はっへ?あっ。な、なんでもないです!」
「そっか。功…帰っちゃったんでしょ?」
「はい。もう良いんです。私、振られるんです。きっと。」
「え、なんで?普通は梨乃ちゃんから振るんじゃない?」
「え?私が…功を?」
「うん。そうだよ。梨乃ちゃんって所々変わってるね。」
「そうですかね?功…きっと林先輩の事が好きになっちゃったんですよ。
私みたいなブスよりも、よっぽど綺麗なんですから。」
「それ本気?自覚ない?」
「なんの自覚ですか?
でも、
もう少しだけ私を見て欲しかったなぁ。
それが私の本音です。」
「そういう事じゃなくてね…
でもそう思ってるんだ。」
「はい。私ってバカですかね。あんなの見てしまったのに。」
「いや。馬鹿なのは俺だよ。」
「え?」
「何でもない。」
「そうですか…。」
どことなく先輩の顔が曇って見える。
まさか、同情してくれてるとか?
いや、それよりももっと深い、なにかを抱えている。
そんな顔、見たくない。
そう言って教室で早苗と別れ、スタスタと歩いていく。
「おーい!梨ー乃ーちゃん。」
ふと声をかけられた。
「え?阿久津先輩。どうしたんですか?」
「一緒に帰れる?」
「は、はい。」
たじたじと返すと、先輩は綺麗に笑ってみせた。
さっきは普通に話せてたけど、
もともと功と付き合ってから、あまり話せてなかったのも事実。
少し…心配。こんな時に功がいてくれたら…
そんな事を思ってしまう自分にブンブンと顔を横に振る。
「おーい梨乃ちゃん!何百面相してるの!」
「はっへ?あっ。な、なんでもないです!」
「そっか。功…帰っちゃったんでしょ?」
「はい。もう良いんです。私、振られるんです。きっと。」
「え、なんで?普通は梨乃ちゃんから振るんじゃない?」
「え?私が…功を?」
「うん。そうだよ。梨乃ちゃんって所々変わってるね。」
「そうですかね?功…きっと林先輩の事が好きになっちゃったんですよ。
私みたいなブスよりも、よっぽど綺麗なんですから。」
「それ本気?自覚ない?」
「なんの自覚ですか?
でも、
もう少しだけ私を見て欲しかったなぁ。
それが私の本音です。」
「そういう事じゃなくてね…
でもそう思ってるんだ。」
「はい。私ってバカですかね。あんなの見てしまったのに。」
「いや。馬鹿なのは俺だよ。」
「え?」
「何でもない。」
「そうですか…。」
どことなく先輩の顔が曇って見える。
まさか、同情してくれてるとか?
いや、それよりももっと深い、なにかを抱えている。
そんな顔、見たくない。