大好きな彼は超能天気ボーイ
しばらく流れる緊張と沈黙。
「梨乃はすごいね。簡単に男を乗り換えるんだ。」
ぐさっとその言葉が何もかもを中途半端にしている私に刺さる。
違うのに…違うのに…。
「…功、」
「おい、功。そんな言い方ないだろ?」
咄嗟の先輩のフォロー。
別に良いんです。だって実際そうなんだから。
「人の女に手出しといてよくそんなことが言えますね。」
「っ…」
功が先輩にそんな事を言う。
先輩はずっと一人我慢して…
「こ、功だって!」
「僕が何?」
「今日の事私見たんだから。
そんなこと言える資格ないじゃん!」
これじゃまるでただの開き直りだ…
「梨乃?本気でそう思ってんの?」
「だって、事実じゃない…」
「そ。じゃ、勝手に思っとけば?
で、梨乃は先輩とデキてんだろ?一件落着。
それで良いんだろ?」
功は目も合わせずそっぽを向いてそんなことを言う。
冷たい。ただただ冷たい…。
一件落着って何?
功はやっぱり林先輩が好きなの?
私が離れて、清々してる?
「何…それ。そんな…」
「だって本当のことだもんね?」
そんなに…責めないでよ。私だって…私だって…。
頬を涙が伝う。
スカートの端をぎゅっと握って功を睨む。
そして…
「功なんか…大っ嫌い!!!
好きになった私がバカだった。大馬鹿だった。もう!!功なんか知らない!」
そう言って目も合わせず足早に家へ入り、
勢いよくドアを閉める。
その瞬間、足の力が抜けて玄関元でへなへなと座り込んだ。
「うぅっ…功っ…ひっく…
功っ!功っ!…」
泣きながら、何度も何度も、功の名前を呼んで…
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「梨乃はすごいね。簡単に男を乗り換えるんだ。」
ぐさっとその言葉が何もかもを中途半端にしている私に刺さる。
違うのに…違うのに…。
「…功、」
「おい、功。そんな言い方ないだろ?」
咄嗟の先輩のフォロー。
別に良いんです。だって実際そうなんだから。
「人の女に手出しといてよくそんなことが言えますね。」
「っ…」
功が先輩にそんな事を言う。
先輩はずっと一人我慢して…
「こ、功だって!」
「僕が何?」
「今日の事私見たんだから。
そんなこと言える資格ないじゃん!」
これじゃまるでただの開き直りだ…
「梨乃?本気でそう思ってんの?」
「だって、事実じゃない…」
「そ。じゃ、勝手に思っとけば?
で、梨乃は先輩とデキてんだろ?一件落着。
それで良いんだろ?」
功は目も合わせずそっぽを向いてそんなことを言う。
冷たい。ただただ冷たい…。
一件落着って何?
功はやっぱり林先輩が好きなの?
私が離れて、清々してる?
「何…それ。そんな…」
「だって本当のことだもんね?」
そんなに…責めないでよ。私だって…私だって…。
頬を涙が伝う。
スカートの端をぎゅっと握って功を睨む。
そして…
「功なんか…大っ嫌い!!!
好きになった私がバカだった。大馬鹿だった。もう!!功なんか知らない!」
そう言って目も合わせず足早に家へ入り、
勢いよくドアを閉める。
その瞬間、足の力が抜けて玄関元でへなへなと座り込んだ。
「うぅっ…功っ…ひっく…
功っ!功っ!…」
泣きながら、何度も何度も、功の名前を呼んで…
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