大好きな彼は超能天気ボーイ
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帳 梨乃 side
功と二人ホテルで
6時手前に夕食を済ませて、日本庭園に行くんだ。
ご飯のね、蟹さんがとっても美味しくて…
つい顔を綻ばせてしまった。
功はそんな私を愛おしそうに見つめる。
そんな時愛されてるんだなって感じれて、
とっても嬉しくなった。
その日本庭園は、期間限定でイルミネーションされているらしく、功と二人楽しみにしていたんだ。
功と手を繋ぎ、園内をぐるりと回っていく。
功は呑気に空を眺めて、鼻歌交じりに歩いて行く。
こっちをなかなか見てくれない。
ま、こんな事もあるよね。
でもしっかり歩幅を合わせてくれてるし、紳士なところが垣間見えて嬉しかったりする。
「何ニヤニヤしてんの?」
「えっ!?私が?」
「うん。梨乃が。」
「んー、
功と一緒に居れて嬉しいからかな?」
「……。」
功は何も話さず、目も合わせず…
「ちょ、なんか言ってよ。寂しくなるじゃん…」
「いやごめん。梨乃の破壊力やばいね。」
破壊力?私怪力ではないですが…
「破壊力?」
「僕の心臓、滅茶苦茶にされる。」
「えっ?」
「そろそろ自覚してよね?かなり、悶えてるから。」
「…?変な功。」
「絶対理解してないでしょ?」
「あ、バレた…?」
そんな会話も私からしたら、ほのぼのしててとても愛おしいんだ。
ライトアップされていく、お城に、木々たち、…
和の雰囲気が直で感じられてとてもロマンティックなんだ。
「綺麗…!
ね、あの木とかいい感じだよね!」
「うん。庭師さんって凄いんだね。」
そんな鑑賞モードに入る。
つくづく、私と功は良いなと思う好みが合ったりする。
だから、こういうのも共通して楽しめるんだ。
歩くのにも疲れ私たちはベンチに腰掛ける。
「今日は楽しかったね!」
「本当?喜んでもらえたみたいで良かった。」
「うん!プランしてくれてありがと、功。」
そう言って満面の笑みを向けてみる。
「…。やっぱ無理。」
「えっ、何が?」
「ね、キスして良い?」
「キ、キスですか?」
普通キスして良いなんて直球で聞きますか?
はい、良いですって答えるのも、なんかおかしくない?
そんなこんなで返答にあたふたしてると…
「ま、梨乃に拒否権はないんだけどね…」
そう言って抱き寄せられ、そのまま…
優しいキスを落とされた。
「…〜〜っ !」
功の調子にまんまとはめられて、
ドキドキと胸が高鳴って…でもなんか悔しくて…
「顔、真っ赤だよ。」
「なっ、あんまり見ないで…、」
思わずの指摘に私も手で顔を覆う。
「ダメ。ちゃんと見せて。」
覗こうとする功。
人が顔を赤らめてるところを見たいなんて、飛んだ悪趣味だ。
「ヤダ!やだやだ。」
「はあー仕方ないなぁ。じゃあハグしてくれたら許してあげる。」
「ハグ?それで良いの?」
というか、私許してもらうほどの悪いことはしてないんですけど…
でも…
ぎゅっ
私は功の胸の中にそっと入る。
そして、
ぎゅっと背中に手を回し、功の熱を感じてまた頬を赤く染める。
「ね、功。
これからもずっと一緒にいようね。私、
功とならなんでも大丈夫な気がするの。」
「どうしたの?急に。
ま、僕も梨乃を手放す気は無いし
ずっとこのままで居たいと思ってるよ?」
「うん。なかなか嬉しいこと言ってくれるじゃ無いですか、彼氏さん。」
「そうですね、彼女さん。」
すると功は私の額に、もう一度キスを落とした。
いつかの日、私に恋という魔法をかけたように。
帳 梨乃 side
功と二人ホテルで
6時手前に夕食を済ませて、日本庭園に行くんだ。
ご飯のね、蟹さんがとっても美味しくて…
つい顔を綻ばせてしまった。
功はそんな私を愛おしそうに見つめる。
そんな時愛されてるんだなって感じれて、
とっても嬉しくなった。
その日本庭園は、期間限定でイルミネーションされているらしく、功と二人楽しみにしていたんだ。
功と手を繋ぎ、園内をぐるりと回っていく。
功は呑気に空を眺めて、鼻歌交じりに歩いて行く。
こっちをなかなか見てくれない。
ま、こんな事もあるよね。
でもしっかり歩幅を合わせてくれてるし、紳士なところが垣間見えて嬉しかったりする。
「何ニヤニヤしてんの?」
「えっ!?私が?」
「うん。梨乃が。」
「んー、
功と一緒に居れて嬉しいからかな?」
「……。」
功は何も話さず、目も合わせず…
「ちょ、なんか言ってよ。寂しくなるじゃん…」
「いやごめん。梨乃の破壊力やばいね。」
破壊力?私怪力ではないですが…
「破壊力?」
「僕の心臓、滅茶苦茶にされる。」
「えっ?」
「そろそろ自覚してよね?かなり、悶えてるから。」
「…?変な功。」
「絶対理解してないでしょ?」
「あ、バレた…?」
そんな会話も私からしたら、ほのぼのしててとても愛おしいんだ。
ライトアップされていく、お城に、木々たち、…
和の雰囲気が直で感じられてとてもロマンティックなんだ。
「綺麗…!
ね、あの木とかいい感じだよね!」
「うん。庭師さんって凄いんだね。」
そんな鑑賞モードに入る。
つくづく、私と功は良いなと思う好みが合ったりする。
だから、こういうのも共通して楽しめるんだ。
歩くのにも疲れ私たちはベンチに腰掛ける。
「今日は楽しかったね!」
「本当?喜んでもらえたみたいで良かった。」
「うん!プランしてくれてありがと、功。」
そう言って満面の笑みを向けてみる。
「…。やっぱ無理。」
「えっ、何が?」
「ね、キスして良い?」
「キ、キスですか?」
普通キスして良いなんて直球で聞きますか?
はい、良いですって答えるのも、なんかおかしくない?
そんなこんなで返答にあたふたしてると…
「ま、梨乃に拒否権はないんだけどね…」
そう言って抱き寄せられ、そのまま…
優しいキスを落とされた。
「…〜〜っ !」
功の調子にまんまとはめられて、
ドキドキと胸が高鳴って…でもなんか悔しくて…
「顔、真っ赤だよ。」
「なっ、あんまり見ないで…、」
思わずの指摘に私も手で顔を覆う。
「ダメ。ちゃんと見せて。」
覗こうとする功。
人が顔を赤らめてるところを見たいなんて、飛んだ悪趣味だ。
「ヤダ!やだやだ。」
「はあー仕方ないなぁ。じゃあハグしてくれたら許してあげる。」
「ハグ?それで良いの?」
というか、私許してもらうほどの悪いことはしてないんですけど…
でも…
ぎゅっ
私は功の胸の中にそっと入る。
そして、
ぎゅっと背中に手を回し、功の熱を感じてまた頬を赤く染める。
「ね、功。
これからもずっと一緒にいようね。私、
功とならなんでも大丈夫な気がするの。」
「どうしたの?急に。
ま、僕も梨乃を手放す気は無いし
ずっとこのままで居たいと思ってるよ?」
「うん。なかなか嬉しいこと言ってくれるじゃ無いですか、彼氏さん。」
「そうですね、彼女さん。」
すると功は私の額に、もう一度キスを落とした。
いつかの日、私に恋という魔法をかけたように。