大好きな彼は超能天気ボーイ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お先にお風呂上がりました〜」

そんな事を言い、部屋に戻る 。
まだ功は戻ってきてない。
まだ入ってるのか…


コンビニで買ってきたアイスを一口頬張る。
安定の美味しさだ。


「あ、梨乃居たんだ…」


「あ、功おかえり。
ね、お風呂凄かったね!露天風呂だし、超綺麗だったし。」


「うん。
アイス食べてんの?一口ちょうだい。」


「うん!はい、どうぞ!」


そうやってスプーンを持っていったかと思いきや、横にずらして功をからかう。


「は?…あのね、梨乃さん?」

呆れたように私を見る功…


「ふふっ…」



すると功は私の手首をガシッと掴み、そのままアイスをパクッと食べた。


「ふっ…冷た…」


大きな一口だった為か、功は冷たさに身震いをする。


「功のおバカさん。」


「梨乃が…ひどい…。」


「酷くないよ。
ね、もう11時だよ?早く寝ようよ。」


功の肩をトントンとつつく。


「ん。じゃあ僕ソファで良いよ。お休み。」


「え?一緒に寝ないの?」


「は?梨乃、何言ってるの?」


「え?そんな驚く事?」


「それってさ…誘ってんの?
いや、煽ってるよね?確信犯?」


「はあ?一緒に寝よって言っただけなのになんで煽りになるの?」


すると功は顎に拳を当て、何か考えてる様子。

「ね、男と二人で寝る意味、分かってる?」


「男……?意味…?そんなの知らないよ。
私をからかってるの?功のバーカ。」


「…はあ、、純粋かよ…。」


「私に純粋も何も…
ほら、早く一緒に寝ようよ?私じゃ嫌?」


「…。」


功の目をじっと見て、訴えてみる。

だってせっかく広いベッドがあるのに、
功は
硬いソファで寝るなんて…申し訳ないし…


明日もあるんだし。絶対ダメ!




それに…もう少し近くにいて欲しい。



「…そんな顔したら断れないじゃん…。」


お!私の思いがテレパシーで伝わった?


「いーよ。一緒に寝よ。」


「っ〜〜!」


一緒に寝よ。
の破壊力半端ない〜!

功が…かっこよすぎる。


「ただし…あんまり煽んないでよ?」


「は、はい!」



< 146 / 174 >

この作品をシェア

pagetop