姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
 ~ at AQUA ~

「ねぇ、 いい加減帰りなよ?」と賢次

「いいじゃん! 久しぶりのAQUAなんだもん!」と賢次の隣に座っているりん

「アリさ~ん・・」と賢次は目の前のカウンターの中で、グラスを磨いているアリに助けを求める視線を送るが、スッとそらされてしまう

賢次の後を数メートル空けついてきたりんは、そのまま賢次の向かったAQUAに来ていた

そして、ずーっと隣で勝手に喋っているのだ

落ち着いた時間を求めてAQUAに来た賢次にとっては邪魔以外の何者でもない

「っていうかさ、もうそろそろ来る頃だし?」とりんは賢次にニヤっと笑みを見せた

「!!!」

りんのその笑みに不安を感じた賢次は、サッと席を立ち

「帰る」とだけ言い、エレベーター方へ歩いていった

エレベーターの前に立ち、ボタンを押そうと手を伸ばした時

チーン!

エレベーターの扉が開いた

「賢次~ お出迎えごくろう!」とご機嫌な姫花が出てきた

姫花は賢次の肩をポンッと叩き、カウンターに座っているりんに手を振り、彼女の元へ駆け寄っていった

後からゆっくりでてきたのは龍馬

「ドンマイ・・」とだけ言い、龍馬も姫花の後を追った

俺・・ドンマイ

もう、エスケープは無理・・

仕方なく、賢次もカウンター席へ戻ると

「ジャンボー!!」

いつもよりテンションの高い大吾の声
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