オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)
「誰に仕込まれたんだよ……いい声で鳴くようになったじゃん?」
かぁあああっ……
いきなり現実に引き戻されて、恥ずかしくて、頭に血が上る。
佐々くんは、わざと耳元近くで嘲けると、舌を押し付けるようにして、続けざまに首筋を舐め上げた。
ゾク…ん……
「……っん……ふ、」
思わず出そうになった声を、必死に押し殺す。
でも、佐々くんはその態度が気に入らなかったみたいで……
もう一度、同じ場所を甘噛みすると、容赦なく吸い上げた。
「……っ!!…ゃあっ!あっあん!!」
こんな自分の声なんか、聞きたくなんかないのに、
部屋中に響き渡る。
ゾクゾクと腰が浮く。
咄嗟にシーツを握りしめて斜め上へ逃げるケド、簡単に引きずり戻された。
それでもなんとか逃げようと、必死にシーツの海を掻きたくると、力任せに両手を束ねられる。
うつぶせに……
私をベッドの上に縫い止めて、覆いかぶさるように、背中から私を抱きしめる、
……甘いコロンの匂い。
ギュウッ……
心臓がイタイ……
切なくて……
涙が…零れた…
気づかれないように、シーツに顔を押し付けるけど、
そんなコト関係ないっていうように、
佐々くんの右手が私の胸元にまわる。
「やだっ、やだ……っやぁあっ!!…っあ……」
痺れるような感覚に、体が震える。
抵抗もなく、スイッチが入る。
自分の中の……オンナがうずく……
――ぅあっ……
何度か味わった、この快感を引きずり出すような愛撫は……
私がどこに反応するか、容赦ない……
「ぁ…イヤッ……んっふぅ!!ぁあっ!ダメ!…いやあっ!!」
「…ヤ、じゃねえよ」
少しイラついた声と同時に、佐々くんの手に力がこもると、
「ああ……そうか、縛ってよかったんだよな」
「!!」
シュッ……!!
器用に胸元のリボンが、引き抜かれた。
あっけなく後ろ手に縛り上げられる。
「……ハッ、……いい眺め」
ベッドにお安く転がってる自分は、酷く惨めで……
見下ろす佐々くんの、その瞳に、ただ映りたくなくて、
うずくまるように身を縮めた。