オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)

「今更泣くかあ?……こうして欲しかったんじゃねえの?」

「……ぅっ…うう…」

「さぁて、なに、しよっかな……」


佐々くんが嗤うとおりだ。

全部、私が望んでたコトだ。


なのに……

頬に触れるシーツが、濡れて冷たい……

まぶたの奥に閉じ込めきれなかった涙が、

はらはらと、こぼれて止まらない……


そんな様子を、面倒くさいとばかりに、佐々くんは、私の制服のシャツをたくしあげると、

勢いよくボタンが弾け飛んだ。



「……ヤ…ぁあっ!ああ!!」


反動で上を向いた。

……瞬間、


――…あ……


思いがけず佐々くんと目が合って、

咄嗟に反らした。

涙が、一気に溢れ出す。


なん……で……

なんでっ!?


――そんな目でみないで……!



「…やだぁ…!…っやだ!!…ぁああっ!!」


ギシッ…!!


叫び声をかき消すように、鈍い音を立ててベッドが沈みこむと、

乱れた制服の隙間から、佐々くんの体温が滑りこんできた。

ホックも外さずブラを押し上げられて、

あらわになった胸……

その先端に、いきなり刺激が走る。


「きゃっ……ぁあんっ!」


ビク……ンっ!!


カラダが勝手に跳ね上がって、縛られた手首が痛い。

でも、そんなの、押し寄せる快楽の波に、あっという間に塗りつぶされる。

佐々くんの手の動きに合わせて、形を変えていく胸に、

キスは止まなくて……


吸いついたり……

舐めあげたり……


舌先で唾液を絡めながら、私の胸をしゃぶる仕草は、

子供が夢中でキャンディーを食べてるみたい……


「…んぁあっ…ぁん…あ…っ」


甘い声が、条件反射で何度も上がる。

食べつくしても、佐々くんは胸の一番敏感な部分は指で犯したまま、

解放なんかしてくれない……

私のカラダに、次々と赤い痕を残してく。

輪郭を確かめるように、

アバラをなぞって、


時々、気まぐれに好きな場所を決めては、

執拗にそこを責められて……


「……ん、ん~っ……」


強制的に与えられる快感が、脅迫的に私を支配していく。

自分を手放してしまわないように、必死に堪えるケド……


ビクッ…、ビクんッ……!!


痙攣が止まんない……

何度も、何度も、


「…あん、ぁあ…ぁ…ん……」


甘たったるい声だけが、だらしなく漏れた。

唾液で濡れる口は、もう言葉を成さない。

意識なんか、もう、かき消える寸前で……


ジワリ……


カラダの奥から、何かが染み出す感覚がした。


――ぅそ……やだ……


無意識に両ひざがすり合わさる。
< 197 / 229 >

この作品をシェア

pagetop