オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)
ぴくん…、ぴくん…
…っと、まだ、小刻みな痙攣が続く。
混濁していた意識が、しだいに鮮明になっていく。
さっきの、甘く甲高い声が耳の奥に残って、消えない。
振り払おうと首を振ろうとしても、
全然ダメで……
動けなくて……
――見ないで……
「…ぅっ、…ふ、ぅ…え……ぁあんん…」
――見ないで、佐々くん……
いやだよ……
「ぅう…っく…あんっ!、うう~~、ふぁ…ぇ、ぅう~」
嬌声に嗚咽が混じる。
好きな人に、こんな扱いされるのが、
ホントに悲しくって……
辛くって……
「…うぁあああん、……ぁ、…ぅわぁああんっ!」
バカみたい。
なに、泣いてんだろ……
これでいいのに……
いいはずなのに……
そう思ってた……ハズなのに、
涙が止まらないの……
止まらない……
止まったのは……
――え……?
佐々くんのほうだった。
縛られていた両腕の戒めが解かれる。