嘘つきお嬢様は、愛を希う
「それは……」
だって、どうしたいって言われても……。
もしも私がここで守ってほしいと言ったら、理月は守ってくれるつもりがあるんだろうか。
それとも、はなからそんな気はないけどまた私を試して遊んでる?
質問の真意を図りかねて答えよどんでいると、理月は小さくため息をついて立ち上がった。
え、なに……?
私の前で漆黒の瞳をさらに深い闇に染めた理月は、静かにこちらを見下ろして視線を奪ってくる。
「──最初に言っておくぞ」
その声は、私をからかっている時のものじゃないとすぐにわかった。
まるで四肢を縛られているかのような威圧に圧倒されて、ピクリとも動けなくなってしまう。
なのに、どうしてか理月の声は心の奥底まで響くように凛と私の鼓膜を震わせた。