嘘つきお嬢様は、愛を希う


「ちなみにあいつ……雅とは同い年だ。雅が総長になったときに幹部に就任したから、そこから数えても、もうかれこれ六年はここにいることになるな」


「ろ、六年……!」



一番の古株といった意味がわかった。


雅さんも卒業したと言っていたし、きっと櫂さんが高校時代に共に過ごした人たちはみんな巣立ってしまったんだろう。


それだけ長くここへ留まっている理由も気になったけれど、今は聞いてはいけないような気がして、そっと心の中で留めておく。


かわりに、少し気になったことをぶつけた。



「あの、幹部って? 雅さんから下っぱのことをガキっていうとは教えてもらったんですけど」


「あぁ幹部はね、総長から直々に任命されて決まるんだ。いわゆる組織のまとめ役……部隊隊長ってところかな」



瀬良さんの代わりに答えてくれた風汰先輩は、ホワイトボードを引っ張ってくると、黒マーカーで簡単なピラミッドを描いた。

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