海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


それから数日後の夜、俺はなかなか寝付けなかった。


だって聞いてくれ。


明日、折山さんとふたりで日直当番なんだ。


ふたりで、だよ。


はじめての共同作業だよ。


今考えただけで緊張してくる。


結果としては...少しだけ、近づけたと思う。


収穫がありすぎた。


まず、折山さんとはじめてふたりきりになれた。


黒板の上の方が届かなくてピョンピョンしてる折山さんが可愛すぎた。


そして、駅まで一緒に帰ることができた。


頑張ったんだよ、俺。


でも、マフラーを貸したのはもしかしたら少し警戒させたかもしれない。


だってさ、折山さんが寒そうにしてるんだよ。


そんなの、貸すに決まってるでしょ。


俺の目がおかしいのかもしれないけど、一応喜んでくれていたと思う。

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