海くんがわたしを好きだなんてそんなことあるわけない。


はあ~~~~~。


馬鹿か、俺は。


どうして受け取らなかった?


馬鹿すぎる......。


そんなふうに後悔してしまったのは、教室から出て10歩ほど歩いてから。


我ながら早すぎる後悔。


でも、他の人にあげてなんて言った手前、やっぱりほしいなんて言えない...。


あ~~~~食べたかった。


美味しそうだったな、折山さんのガトーショコラ。


たとえ義理でも、受けとればよかった。


だって、催促したわけじゃないのに、折山さんから渡してくれたんだ。


そうだ、そうだよ。


折山さんのバレンタインあげようリストに載れたことだけでも、心から喜ぶべきことなのに。


本命チョコがほしいなんて...


俺はいつからこんなにも欲張りになってしまったんだろう。


なんておこがましいやつだ。

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