臥薪嘗胆の主




楼は“夜さん”と呼んだあの人の方を大切そうな目で見た。






「…そっか。」





楼にはそっち方が…合ってたのかもな。









「遊佐…!」






錆びたドアがこじ開けられる音と共に入ってきたのは……先生。










「…どうしたの、先生。」









俺、笑えてるかな。










「…っごめんなさい!!」









…なんで俺、抱きしめられてんのかな。








< 220 / 225 >

この作品をシェア

pagetop