たった7日間で恋人になる方法
互いに注文した飲み物が運ばれてきて、少しだけ口をつけると、今日の目的である”距離間を詰める”を、実行に移す。
『拓真君、先ずは手、出してみて』
『…手?』
そいういうと、徐に右手をテーブルの上に差し出し、手のひらを軽く広げて見せる。
『なんだか、コレって、手相視てもらうみたいだな』
ドキッ
目の前に置かれた手のひらは、何となく想像していた大きさよりも大きく、見慣れている自分の手のひらとは、だいぶ造りが違うように思えた。
『私の手より、結構大きいね』
『一応、男…だからね』
『触っても?』
『…どうぞ』
『あ、嫌だったら、すぐ言ってね』
『うん』
恐る恐る人差し指で、手のひらの中央を何度か突いてみる。
思ったよりごつごつとした固い感触。
突いたそばから、拓真君の手のひらが、少しだけ閉じたり開いたりして、まるで海辺に潜むヒトデのようだ。
『どう?嫌な感じしない?』
『ククッ…嫌じゃないけど、それ、いい加減…くすぐったい』
『あ、ごめん』
慌てて手を引っ込めて、目の前の拓真君を見ると、なんだか知らない男の人のような気がして、ドキリとする。