たった7日間で恋人になる方法
『最初に話した通り、私達は1年の交際を経ている恋人の設定だから、それなりにそう見えないと…なんだ』
『うん、わかってる』
『恋人って言ったら、普通手ぐらい繋ぐものでしょ』
先ずはお互いに、一般的なイメージを確認する。
『最近は男女の友達でも繋ぐ人は繋ぐらしいよね』
『そうなの!?』
『それこそ、萌さんの…バーチャルな恋愛ではどうなの?』
『うーん、言われてみれば、シチュエーションに流されると、つい繋いじゃったりしてるかもしれない』
思えば琉星とも、かなり最初の頃から、繋いでた気もするし。
『ちなみに、萌さん…リアルな方のご経験は…?』
『え、無いよ?…そういえば、異性と手を繋ぐのなんて小学生以来かもしれない…拓真君は?』
『僕は、全く無い…というわけでもない…かな』
”どっちと?”と、聞く前に、飲み物が運ばれてきて、この話はそこで終わってしまった。
相手は女性だか、男性だか、わからないけれど、そもそも年齢的には手ぐらい繋いだことがあっても、特別不思議なことじゃない。
私自身も、その先の恋愛工程ならともかく、”手を繋ぐ”行為自体は、そう騒ぎ立てるほどのものじゃないし…と安易に思っていた。
そう…この時までは。