トラウマの恋




今まで俺は付き合ってる彼女に対して
それなりに好きだと思っていた。



だけど、茅菜に会って
一緒に過ごして、
初めての感情が生まれたんだ。


愛しいとか。


守りたいとか。


そして独占欲とか。



「連絡先は消したよ。



どうしていいか、わからんなかったんだよ。
今まで別れても何とも思わなかったし。
そりゃ寂しいって少しは思ってたかもだけど
清々するわとまで思ってた時もあったし。

茅菜には何かどうしていいか
本当に分かんねーんだよ。」




俺の言葉に今まで見たことない表情で
引いている衛藤。


「そんな顔すんなよ。」


「一見完璧そうな上原さんも
1人の男だったんですね!」

と何故か笑う衛藤。


「とりあえず飲みましょう!」


作戦会議はそこからです。なんて
さらに生ビールを追加する衛藤。







それから俺は新たなショーの準備や、
モデルの専属美容師なども引き受け
今まで以上に忙しい毎日に追われ、

正直、少しは気が紛れた。


家に帰ると至る所に茅菜を思い出し
家具も少し変えた。

…俺ってこんなに女々しかったんだな。
と、初めて気付いた。
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