みだらな天使

「…今度からは、こんな格好で外出ちゃだめ。こんなメイクもだめ。」




いつもより早口で喋っていることを不思議に思って顔を上げようとすると…




「……………見んな…」




後頭部に手を添えられて、再び朔の胸に顔を埋めさせられた。




だけど、ほんの一瞬…




朔の真っ赤に染まった顔を見た。




朔…照れてる?




心臓の音が速くなってる。




それが私の心臓の音とシンクロしていて、その気持ちの良さに目を閉じる。





スイートルームの魔法?




それとも、このドレスやメイクのおかげ?




今まで、出もしなかった勇気が口から溢れた。










「ねえ朔…私、キレイ…?」




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