だから何ですか?Ⅱ【Memory】
普段は特別気にせず、無言でも居心地の良い時間の一瞬崩壊とでも言おうか。
やっちまったぁ。的に無言でフォローを探っている間も隣で無表情に爪を見つめている亜豆。
こいつ本当に時々恐い。
いや、もしかしたら俺が勝手に怯えているだけなのかもだけど。
「IS広告社の、」
「っ・・・」
「・・・何をビクついてるんですか?」
「いや、」
「伊万里さんが私に興味がない事は今に始まった事じゃないのでお気になさらず」
「っ~~お前、そういう事言うな。なんか余計にへこむ」
「あ・・・、時間切れです」
後ろめたさに更に追い打ち。
気にしてませんとばかりの言葉だけどもなんか見放され諦められている様にも感じて不甲斐ないと自分に落ちる。
そんなタイミングに小さく耳に響いたバイブ音は亜豆の携帯の物だったらしい。
どうやら呼び出しらしく、携帯をチラリと確認すると名残惜しさも見せずに動きを見せる姿。
まぁ、これも今に始まった事じゃない。
なんか、結局上がったのか下がったのか。
自分が悪いとはいえ絶妙な感じに休憩の終わりだな。ともどかしい感覚をなんとか消化しようと息を吐いた。