だから何ですか?Ⅱ【Memory】
やっぱり新鮮だな。
自分もその流れに乗ってサクサクと歩みを進めて入り口へ。
ガラス戸を越えればすぐにヒヤリと冷たい風の洗礼を受けて、見上げる空はまだ17時だというのに夜の帳。
ああ、今日は星が綺麗だなんて点々としている星を眺めつつ、人にぶつからぬようにロータリー前の花壇へと身を進めてその前に立った。
見る感じ・・・・亜豆はまだか。
視線をぐるりと動かしてみても目的の姿は不在だとすぐに分かる。
入り口から次々に出てくる人の波にもまだその姿はない。
まぁ、その内出てくるだろう。と何の気なしに腕時計を確認し、すぐにポケットから取り出した携帯で暇つぶしにニュースを読み始めた。
それでもニュースの文面に集中出来たのは僅か一行ほどか。
妨げとなったのは俺の近くを通った女性陣の色めき立った会話でだ。
『ちょっ、・・・モデル?モデル?』
『カッコイイ!外人かな?ハーフ?』
そんな、キャーキャーワーワー。
よくもまぁ仕事上りでくたくたな筈の状態でそんなテンションあがるな。なんて、半ば呆れて顔を上げ、一体どれがそんなに騒ぎ立てる程の人間なんだと視線を動かせば。
・・・・おおおおう、確かに騒ぎたくなるようなイケメンだった。