だから何ですか?Ⅱ【Memory】
そもそも、どういう関係なんだ!?とようやく亜豆を見下ろし答えを求めるのに、亜豆の視線は俺ではなく男の方へ。
先程までの驚愕は薄れている様に見えるけれど、まだどこか戸惑って思考が追い付いていないような表情。
亜豆も亜豆だ。
なんなんだよこいつ。
と、言うか、
「凛生っ」
「っ・・はい、」
俺の存在を忘れるな。
子供っぽい張り合いなのか、思わず【亜豆】ではなく【凛生】と読んで意識を引けば。
ビクッと肩を跳ねあがらせようやくこちらを見上げてきた亜豆の双眸。
それに『どういう事なんだ?』と、問いかけるようにチラリと男を示し一瞥してから亜豆に視線を戻すと。
「あっ・・・えっと__」
「馬でも連れてこようか?」
ようやく戸惑いながらも亜豆が言葉を発し始めた矢先、遮るように響いた声には思わず『チッ』と舌打ちが零れた。
不愉快露わな態度で、表情で、再度捉えた姿は相変わらず楽し気に笑っている。
その笑顔をやめろ。
そんな言葉を睨みに乗せて宝石の様な水色の双眸を射抜く様に見つめ返せば。
「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られるんじゃなかったっけ?」
「あっ?」
「あれ?噛み砕かないと伝わらない?じゃあ、・・・はっきり言って邪魔」
「ああっ?」
「【恋人同士】の感動の再会を邪魔しないでほしいんだけど」
「っ____」
衝撃の一言。
さすがに驚愕勝って威嚇の声が打ち止めになった程。