だから何ですか?Ⅱ【Memory】




・・・・はっ?


今、何て言った?


恋人同士って・・・亜豆と!?



「っ・・・おい、」



と、埒が明かない展開に問いかける相手を亜豆に変えて声を落とせば、亜豆も驚き全開に俺を見上げてから男の方へと視線を動かす。


そんな何とも言えない修羅場を歩みを緩めてまで傍観しざわめく野次馬の鬱陶しい事。


コレ、完全に明日はこのネタで噂されるな。何てことを一瞬は思えど今はそんな問題は後回しだ。



「亜豆、いい加減説明しろ。こいつ誰だ」


「あっ・・・えっと・・あの、ミケは私の元恋人・・です。多分」


「多分って何だよ!?しかもミケってなんだ!猫か!」


「えっと、えっと・・・あの、私も混乱中で。その・・なんか複雑で、でも恋人って括り寄りかなって・・・えっと・・・あの・・あと何でしたっけ?」



ああ、こいつも激しくこの展開に混乱動揺しているのは分かった。


いつもは冷静に思考する姿が動揺に目を揺らして視点も定まらず、手も落ち着くところが見つからないように空を舞ったり顔に触れたり。


そんな亜豆とこの状況にこちらも頭を抱えて『勘弁してくれ』と溜め息を漏らした。





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