だから何ですか?Ⅱ【Memory】
真顔と言ってもどこか非難的な、少し不満げな。
額は軽く触れる程の距離でまっすぐに見つめ抜いてくる双眸に、逃げることも叶わず『なんだ?』と疑問も乗せて見つめ返していれば、
「イケメンだから何だって言うんですか?」
「・・・・・はっ?」
「確かに、ミケはあの容姿だし・・・いや、私的には然程あの容姿に魅力は感じないんですが、」
「へっ?そうなのか?」
「とにかく、一般的には持て囃される容姿で負け知らずの自信家で実力もあるイケメンですけど」
「それ、超完璧理想男性なんじゃ?」
「ちょっと、黙って」
「はい・・・すみません」
「つまり・・・・・・・あ~~もう、なんだっけ。伊万里さんが話の腰折るからぁっ」
「悪い、」
何を言わんとしようとしていたのか分からなくなった。
そう言いたげに今度は思いっきり眉根を寄せた姿に睨み下され、今までの流れから強気にもなれずに苦笑いでとりあえずの謝罪を挟む。
それにしたって亜豆も何だかんだあいつをイケメンだと認識してるんだな。なんてなんとも複雑な感覚を小さな棘的に胸に引っ掻けてもどかしく思っていれば。