だから何ですか?Ⅱ【Memory】
まだお互いに過敏と言える肌を密着させて、亜豆の背中を包むように抱き寄せ細く長い髪を指先で遊ぶ。
事後の亜豆は大抵しばらくはクッタリとして動きを見せない。
亜豆の体力がないのか、俺が激しくしすぎているのか。
何にせよ労わるように頭を撫でたり口づけたりして愛情を示して、そんな俺に微睡んでいても口の端は上げて自分の歓喜は伝えにくる亜豆にこちらも安堵する。
それにしても・・・さすがにつけすぎたか。
そんな意識が働いたのは亜豆の白い肌に点々と散るように広がる赤い印。
さすがに露出しそうな個所には遠慮も働きつけなかったらしいが、服に隠れる部分にはいつも以上にくっきりと多く刻んでしまったらしい。
【らしい】
正直無意識だった。
終わった頃にようやく冷静な状態で捉えて驚いたほど。
それだけ無意識の内に独占欲働き思いつく度に自分を記して残したんだろう。
本当に余裕ねぇな俺。
でも、そんな風になってしまったのはやはりあの存在の介入のせいだ。
今更そんな焦りの原因を誤魔化す気はなく、無意識の自分の独占欲を目の当たりにすれば尚更だ。
ここで気にならないと言う方が不自然というものだろう。