だから何ですか?Ⅱ【Memory】
そんな俺にクスリと小さく笑う亜豆の声が聴覚を擽り、宥める様な口づけを与えられれば実に単純にショックの緩和。
それでも余計な欲も擽られたらしく、触れて離れて終わりと出来ずに更に重ねてキスを深めながら亜豆の体を組み敷いた。
「伊万里さん、・・・もう、いいんですか?話、」
「前猫が懐いたって話はもういい。今のお前の飼い猫は俺だろ」
「フフッ、確かにそうですね」
「極上猫缶は俺のモノって事で」
食らいつく様にアガッと亜豆の首筋に歯を立て甘噛み。
そんな俺にクスクスと笑って、華奢な手が甘やかすように俺の頬を滑りそのまま頭の後ろに回る。
どちらとも言わずに抱き寄せ合って亜豆の唇が耳を掠めたと感じた瞬間。
「いっぱい・・・感じさせてください」
そんな言葉が引き金。
一瞬にして登りきった欲求に従順に。
お互いを貪りあって聴覚には心地の良い嬌声と吐息を、白い肌には更に独占欲の赤を刻んで熱と快楽に溺れきった残りの時間。
困るのは・・・抱いても抱いても欲が尽きずに引き際に迷う事。