だから何ですか?Ⅱ【Memory】






それでも、謝罪の言葉が込み上げてこないのは・・・、



「・・い・・まりさん?・・・何が、」


「何が?・・・それ・・本当に思い当る節がない?それとも無自覚?」


「どう・・い・・う事?・・・っ・・ミケ・・・、ミケに何かされたんで__」


「なんかされてんのはお前の方だろっ!!」


「っ・・・」



俺の異変に戸惑いつつも、思い当る存在が浮上すればすぐにその顔に勇ましさを見せかけた姿。


まるで海音の時のように。


振り回された俺の為に振り回した相手をどうにかしてやろうと言わんばかり。


今だってきっと三ケ月にそんな勢いで憤った瞬間だったんだろう。


それでも、そんな勢いを今回は俺の葛藤が上回って声を張り上げて、声を張り上げた事で表情も咎める様な物に変わってしまっていたらしい。


そんな俺を、瞬きを忘れた様な大きな目で見つめてくる亜豆の無言の問いかけは『何をされたの?』というところだろうか。



「・・・・一つ・・聞かせろ」


「・・・はい、」


「あいつと・・・会った?」


「だから・・・昨日は、」


「昨日は会ってない?・・・じゃあ、他の日は?」


「・・・・・」



何で・・・黙るんだよ。



「あいつに・・・会ってない?話してない?」


「っ・・いまりさ、」



何で焦るんだよ。




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