だから何ですか?Ⅱ【Memory】





いつ抱いても細い。


少しでも力を込めれば折れそうで壊れそうで。


なのにこちらの心配をよそに耐久があって柔軟性があって。


体も、中身も。


驚かされる・・・。


こいつの折れない芯は何で出来ているのだろうか。



「お前とは・・・喧嘩しようと思っても出来ねぇな」


「・・グスッ・・・喧嘩したいなんて私は思ってないですから」


「お前ね、俺に溜め込んだ不満の一つでもないわけ?」


「無いっ!ダメなとこ含めて全部好きです!こんな風に1人迷走して暴走して理性お留守になる伊万里さんでさえ好き!」


「っ・・・」


「と、言うか。不満に思う事はすぐ口にしているので溜め込みもしなければ爆発もしません」


「お前・・・、毎度毎度いいとこで落とすな」



発せられる言葉は素直のつぶて。


良いも悪いも偽る事なく生まれた瞬間に音にして弾く。


だから俺の様に濁したり腐らせたりせず、不安を大きくせずにあれるんだろう。


我慢するのが大人だと思っていた。


いや、大人なんだろう。


でも、亜豆とつきあうには不要の感覚。





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