だから何ですか?Ⅱ【Memory】
それに成功したと言っていいのか、外されかけた鋭い視線が更に鋭さを増してこちらに戻される。
素直に威圧による悪寒を感じたけれどそれに流されることなく、ブレることなく冷たい宝石のような緑の眼光を受け止める。
刹那、
「愚か者とは話をしない事にしている」
「大道寺さん、」
「・・・が、次の問いかけに対してのお前の返答でこの時間の継続か終了かを決める」
「っ・・・」
彼なりのチャンスの提示なのであろう。
俺に呆れてもいるし、でも一瞬でも彼の何かを刺激出来たのか。
それを確かめる様に、試す様に俺に落とされる言葉には少し心が怯みつつある。
どんな問いかけをされ、どんな返答が正解なのか。
そんな不安が彼には見透かされていた?
「慎重に答えろよ。でも・・・難しい事じゃない」
「はい」
簡単に言ってくれる。
難しい質問じゃない事の方がその答えに迷ってしまう物なのに。
そんな事を思えど今はそれに向き合って答えるしかない場面なのだ。
フゥッと聞こえない程小さく息を吐く事で気を引き締め、その準備を待ってくれていたような間の後。
「お前は、ここに何しに来た?」
「っ・・・・・」
これは・・・難しくない質問だ。
難しくなさすぎてそれでもとてつもなく答え方に迷う質問。