だから何ですか?Ⅱ【Memory】
思わず言葉に詰まって無意識に息すら止めてしまっていた程。
そんな俺を射抜く様に、試す様に、探るように見つめ抜いてくる彼は何を見定めようとしているのか。
よく、考えろ。
一体さっきは自分の何が彼を刺激してチャンスを貰えたのか。
「考え込む時間が長い程話を聞く気は失せるんだが?」
「っ・・・」
「難しくない質問だと言っただろ」
そうは言ってもこちらからすれば難しい質問なんだよ。
そもそも、何でここに来たのかって大まかな要件は言ったつもりだった。
今からその詳細を説明しようと。
なのに、まるで今までの話は聞いていなかったかのような問いかけをされて。
本気で彼が俺の要求を忘れての再質問とは思えない。
ああ、マズイ・・・、こんな迷いの間すら減点の対象。
「無能」
「っ・・・」
「本当に阿呆か。時間の無駄だったな」
「大道寺さんっ、」
「自分が何をしたいのかも言えないで人の時間を割きに来たのか?」
「・・・・・」
緑の眼光に呆れの色が混ざりこんで静かに逸れ始める。
でも、その瞬間に。
いや、彼の言葉にようやく答えを見出した気がする。