だから何ですか?Ⅱ【Memory】


彼には全くの無関係な事態。


得はないのに損ばかり。


俺が頼んでいることがどんな犯罪性でどれだけリスクがあるかは彼ほど理解は出来ていない。


それでも、時短で確かな情報を得るという事はそれなりに曲がったやり方を介してになるのだろう。


大きかろうが小さかろうが犯罪は犯罪。


しかもどんなに小さかろうが名の知れた人間にはそれが明るみに出れば身の破滅にもなるんだろう。


でも・・・、



「・・・・バレなければ・・・犯罪じゃない」


「・・・・」


「それに、今まであなたがしてきた事が犯罪として記録に残った事はない」


「・・・・」


「きっとあなたにとってはお遊びだ。退屈だと思うほど、物の数分で決着の着く様な遊び。協力できないというのならヒントだけでも教えてくれませんか?」


「・・・俺がそれをして何の得がある?」


「すぐに俺との煩わしい時間から解放される」



にっこりと微笑んで言いきれば、瞬時に眉根を寄せた姿の呆れ顔は半端ない。



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