だから何ですか?Ⅱ【Memory】
「・・・ごめんね、」
「・・・はっ?」
「どうしても・・・恐がって嫌悪して拒絶できなくてごめんね」
「・・・・・」
「ミケが欲しい物に応えられない私でごめんね」
「・・・・・・」
きっと、欲しかったのは私からの拒絶。
それでもきっと得られないと分かったうえでの淡い期待程度だろう。
そんな淡さは本当に淡さなのだと期待を裏切ったような謝罪に、ほんの僅か眉尻が下がったミケの笑み。
「リオは・・・酷いんだ」
「・・・・」
「いい加減・・・俺への信用なんて捨てればいいのに」
「そうだね」
「リオが信用置く様ないい人じゃないってのに」
「・・・・」
「したたかで、狡くて、捻くれてて、綺麗なのは見た目ばっかで本当はリオが思う様ないい人じゃないってのに、」
「・・・・」
「そんなリオからの印象を利用して被って演じて、そこに狡さを混ぜてリオを犯したんだよ?」
「・・・・・犯した?・・犯されてたの?私」
「犯したんだよ。・・・・ひたむきで、純粋で、綺麗な初恋に活きてたリオを俺が汚く狡い手で犯したんだ」
なんて言うんだったっけ・・・こういうの。
・・・・ああ、【懺悔】?
そんな事を静かに思いながら、気がつけば縛られた手を動かしミケの頬にそっと触れていた。