だから何ですか?Ⅱ【Memory】
「伊万里はなんか煮え切らないし!もっと独占欲全開に掴みかかって威嚇するくらいしろよ!」
「うん・・・伊万里さんそういう熱血キャラじゃないしね」
「俺の煽りを真に受けて何で簡単に揺らいでんだよ!もっとリオに好かれてる自信持てっつーの!!神様だろ!?親鳥だろ!?」
「いや、その事実伊万里さんは知らないんだし揺らいで当然だと、」
「それだよ!リオもリオで付き合った癖になんで全部打ち明けてないんだよ!!もっと自分の溜めこんでた恋心見せつけろよ!」
『全部もどかしいんだよっ!』そんな風に感情的に言い落としたミケには泣くことも忘れ、代わりに零れるのは脱力したような小さな笑い声ばかりだ。
そんな私の反応も面白い筈がなく、すぐに『何わらってんのさ?』と不機嫌に見つめ下ろしてくるミケに困ったように笑んでからポツリ・・・。
「勿体ないから」
「・・・・・勿体・・ない?」
思ってもみない言葉の返しであったのか、寄っていた眉根が僅かに緩んで離れ、それでも怪訝に寄せ直されると解釈を求めて私を覗き込んでくる。