だから何ですか?Ⅱ【Memory】
こういう目になってしまった展開ではどこまでもこの現状に焦りしか浮かばない。
私を見据える目の綺麗さは鋭さに切り替わり、ニヤリと笑った口の隙間からは舌なめずりの赤が覗く。
冗談でしょ!?と驚愕の表情をいくら向けようが楽し気に笑うミケの表情には無情にも本気の色しか見えてこない。
ふざけるな!と体を動かそうにもしっかりと跨がれて拘束される身体と縛られている腕はどこまでも非力。
「イケメン伊万里君は間に合うのかなぁ~?」
フフッとゲームでも楽しむ感覚で躊躇いもなく服の中に伸び素肌を這う指先の感触にはゾクリと震えて危機感の倍増。
「っ・・何でっ!?何でこんな展開っ!?だ・・だって、言ったじゃん!私が欲しいんじゃないって!・・・ほ、ほら、負けが欲しかったんでしょ!?」
あげたじゃん!?
さっき自分でも負けたって認めてたじゃん!?
ここは私を解放していいお友達関係に収まるべく場面じゃないの!?
と、微々たる抵抗示して身を捩り逃げようと試みるのに。
「ん~?負けて自棄になったからこそ暴走してもいい場面かなぁって」
「っ・・・暴走すんな!!」
「あ、初エッチの時みたく目隠しもしてあげようか?大丈夫大丈夫恐くないって。想像して楽しむの得意でしょ?伊万里の事」
「っ・・・、開き直って意地悪全開!?」
「当然でしょ。開き直った悪役って楽しいよ~」
「最っ低・・・っあ__」
思わず響かせてしまった声に『しまった』と思えど、縛られいつの間にか上に固定された手では口元を覆えなかった。